5.「知財経営」を左右する、知的財産のマネジメント(1)

1.知財部門の仕事も変わる

・知財部門の主な仕事は知的財産の出願業務と出願前の調査業務である。出願したら「ハイそれでおしまい」の風潮が見られる。

・特許情報の調査は、特許文献特有の記述法があり、それは古文書を扱うような扱い方だったといっていい。

・つまり知財の仕事は専門家しか扱えないという風潮があるが、いまではそのような取り組みでは間に合わなくなっている。

2.研究開発部門の仕事も変わる

・研究開発テーマも経営陣からのトップダウンで決まるのではなく現場の技術者たちが自ら開発テーマを探索しなければ成らない状況にある。

・この流れが活発になれば知財部門は、これまでの知識や業務範囲だけでは追いつけなくなる。

・技術者たちが、どんな情報を必要とし、その情報をどのように役たたせるのかといった部分までを把握するには限界がある。

・技術者たちは、必要とする情報を自ら収集し、使いこなさなければならない状況にある。