3.「知財経営」を推進できる知財人材を育成する

―経営資源は「人・情報・金?」であるー

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  「キヤッチアップ方式」の「日本式会社経営」が行き詰まり、日本も「知的社会」に突入せざるを得ない状況にも拘らず、その危機感が見えてこない。例えば、経営資源である「知的財産」を会社経営に取り入れて、会社の持続的発展に活用する「知財経営」がなされていない。その理由は「知財経営」を推進できる人材が極めて少ないことにある。また、その人材を育成するシステムも無い、ノウハウも無い、育成する気も無い、まさに「ナイ、ナイ尽くし」の状態にある。

  知的財産を重視した「知財経営」の時代で、知財マンへの期待は大きい。知財マ ンに求められる能力は多岐分野にわたり、しかも奥行きが深い。能力が高い知財マンであれば活躍する場所は、沢山ある。 「グローバル知財」で求められる知財マンのスキルは、

  ①必要情報を収集して分析する情報力、
  ②考えを整理できる論理力と思考力、
  ③技術への理解力と知財つくりの応用力、
  ④何かを生み出す独創力と創造力、
  ⑤人とコミュニケーションが取れる対話力と人間力、
  ⑥文書の「読解力」と「作成力」
  ⑦世界と橋渡しが出来る「語学力」
  ⑧「知財力」は、言うまでもない

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