第2章に関連する「補足資料」
「情報参謀部署=知的財産部」としての「心構え」
知的財産部は、経営上層部(事業責任者)への情報参謀役を認識し、その責任を果たすことで、更に存在価値を高めることが出来ると思う。そのためには知財マンは、情報の分析スキルを更に鍛え、会社の事業戦略の立案に欠かせない人材になることである。「情報参謀役」に求められる能力は、情報感度(感性)の良さと「社会の営み」の多様さを受け入れる柔軟性である。「情報参謀役」は強い信念を持って「上下一体」で動くシテムにしておかねばならない。
孔子いわく“利をみて、義を思う”の精神を肝に銘じておきたい。
- 「仁」:相手の立場が成り立つように思いやりの心を持つ
- 「義」:人間として正しい道を歩く、正直である
- 「礼」:礼を尽くし、他人に敬意を表す
- 「勇」:勇気を持って正しい決断をする
- 「智」:先をみる目、方向性を決める目、すなわち洞察力を持つ、
- 「信」:約束は必ず守る、嘘をつかない、隠さない
- 「謙」:威張らない、謙虚である
- 「寛」:心が広く、人の過ちを受け入れる寛容さがある
- 「忠」:受けた恩は忘れず、誠実で、真心がある

情報分析者に求められる資質と能力
情報との付き合い方を間違えずに、
インテリジエンス能力を高め、論理力も身に付ける
1),何か新しいこと(事業)を始めるときは、世界から情報を収集せねばならない時代となった。
2),その多くの情報は英語である。英語が苦手な日本人には大きなハンデイとなっている。
3),インテリジェンス力の源は、情報の真偽を見る「判断力」&「収集力」「分析力」「解析力」である。
4),報告書の作成は、文書構成が論理的に展開されており、文章は分かり易く明 快に書くことである。
5),基本的に必要な能力は、時間と空間(場所)の全体図を眺めることができる能力といえる。