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多くの特許明細書が「なぜ難解なのか」という疑問です。

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多くの特許明細書が「なぜ難解なのか」という疑問です。

1)「知財経営推進戦略」の基本は知的財産をマネジメントすることです。それには社内にある知的財産(知的資産)を文書化して顕在化させねばなりません。

2)当然ですが文書の品質管理体制が重要となります。

3)ここで文書の代表格である特許明細書(権利書)の現状について考察してみます。

4)多くの特許明細書は日本特有の表現で?書かれており理解をするのに困難な文書となっています。

5)何故でしょうか、恐らくは審査官と申請者側のやり取りにおいて特許を取りたいという願望からくる「こじつけ文章」の結果だと考えています。

6)「こじつけ」の文章が解釈範囲が広い曖昧な日本語であったため、「日本特許業界」特有の進化を遂げ、気が付いたら「ガラパコス化」していたということではないでしょうか。

7)その結果、外国語への翻訳が難しく「世界で通用する特許明細書」が作り難いという問題がおきています。

8)関係者は、それぞれの立場で一生懸命やってきた結果ですので誰の責任でも無さそうです。“皆がやっているから、これまでそうしてきたから”と言うのが最大の理由だとおもいます。

9)おねがいです!現場の研究開発技術者は、たくさんの特許明細書を読む必要に迫られています。彼等が「スイスイ」と読めるように書いて欲しいものです。意味不明の文章で「こじつけ」された特許がたくさんあると“どこが発明特許なのかわからない”ということで新商品の開発がどんどん遅れます。すなわち産業発展の妨げにもなると考えています。

10)わたし個人の好みかもしれませんが「読みやすい特許明細書」を取り上げました。この特許明細書は日本人が普通の文章で分かりやすく書けることを証明していると思います。皆様のご意見はいかがでしょう。

(*)取り上げた特許明細書の請求項(クレーム)は省略しています。「読みやすい特許明細書」は明細書から本発明を理解していただいたところで「アイ・クレーム」のスタイルになっています。日本の特許明細書で多く見られる請求項の説明を明細書の中でする、というスタイルは採られていません。国際出願での指定国はたくさんあります。この日本語であれば翻訳者も翻訳がやりやすいとおもいます。

(*)当協会(IPMA)は“伝わる日本語、訳せる日本語”をキーワードに掲げ“世界で通用する特許明細書つくり”の啓蒙活動を続けています。特許明細書の生産効率と品質を高め、かつ発明者が専門家の書いた特許明細書のチエックが可能となり、更に他言語への翻訳ミスも少なくするという仕組みつくりです。

読みやすい特許明細書、読みにくい特許明細書へ(PDF)

 

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